　　セツの正体「欲しい」

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2024/04/27 (Sat)

出版社/著者からの内容紹介
他人の不幸でかなえられる、私の願い。
人材派遣会社を経営する由希子。42歳、独身、愛人がありながらホストで寂しさを紛らわす日々。愛人の不慮の死に疑念を持ち、真相を探ろうとするが…。女性心理を鋭く描き出すミステリータッチの長編。

永井作品３冊目。
前回の「唇のあと―」が今ひとつだったので、期待はしてなかった。
案の定、愛人関係にある男性が亡くなり、その真相を独自に探るという内容的には「またか…」って感じでしたが…

ところが
登場人物それぞれの表面でなく奥深くを表していて、面白くって面白くって。
弱い人、強い人…
ホストが出会い系サイトでネカマを演じていたり。
それが事件の発端となったり。

絡み合う事情が面白く、これってドラマに出来ないの～？って思いながら一気読みしてしまった。
派遣社員の槙ありさ。見かけははかなく、人に同情を誘うタイプ。派遣会社の社長の由紀子も気になってしまう。
ありさの元ダンナが派遣先の会社に現れ、仕事に支障を及ぼす。
元ダンナはアイドル並みの容貌である。
若いイケメン俳優が使えるじゃないか！
由紀子がひいきにしているホストももちろんイケメン。元ダンナより年上の俳優で。
不倫相手にも渋い俳優を…
もちろん女優人も美人を。

こんなこと考えながら本を読んでます。